みなさんこんにちは!しろちゃんです。
梅雨に入ってジメジメする季節となりました。しろちゃんは、雨があまり好きではありません。どちらかというと日向ぼっこが好きなので、太陽さん早く出てきておくれ、と雨の日は願っています。雨の日のどんよりとした雰囲気に負けず、しっかり歯磨きをしてお口の中からリフレッシュしていきましょう!
さて、今日のテーマは「抜歯鉗子はペンギン!?」です。
そもそも抜歯鉗子(ばっしかんし)とは何か説明したいと思います。名前の通り、抜歯をするときに使う器具です。
抜歯の流れとしては、まず、ヘーベルという器具を使って少しずつ歯を脱臼させます。次に、抜歯鉗子を使って歯を取り、鋭匙(キュレット)を使って、歯を抜いた部分(穴)の中の悪いものを取り除きます。そして最後に、生理食塩水で洗浄し、脱脂綿で止血、必要であれば縫合し、終了となります。
※言いそびれましたが、もちろん抜歯をする前には麻酔を行いますよ!
結局のところ、抜歯鉗子は歯をつかみ取るものなのですが、どの歯を抜くかによって種類が変わってくるんです。上顎用の鉗子は二回屈曲していて、下顎用の鉗子は一回屈曲していたり、また前歯と奥歯では少し角度が違ったりと、歯の形態に応じて種類が変わります。
上記で述べたことは、私が1年の時に、全て5年生から教えてもらったことです。少人数グループに分かれ、高学年と共に各科を周って学ぶという授業。私は口腔外科のグループに配属され、抜歯の流れ(麻酔→抜歯→縫合)を実際に模型等で試しながら教えていただきました。そこで学んだことはもちろん、後日試験があるわけで…試験前に必死に抜歯鉗子の種類を覚えました。当時は、歯の種類も習っていなかったので、歯の種類に応じて抜歯鉗子を見分けるのはとても大変でした。
試験勉強をしている途中、見れば見るほど抜歯鉗子がすべて同じに見えてきて、友達に「全部同じに見えるよー(泣)」なんて嘆いていたら、その友達は「ペンギンが並んでいるように見える(笑)」と…。そんなこと言われたら、私も全部ペンギンに見えてきて、覚えるのが大変でした(笑)抜歯鉗子を見たことがない方は何を言っているのか分からないかもしれませんが、下の絵のように、くちばしの形がちょっとずつ異なるペンギンが並んでいるように見えるんです。
気になった方はぜひ、 “抜歯鉗子”で検索してみてください。
これから抜歯の予定がある方は、かわいいペンギンが取ってくれるのだと思うと、少し気持ちが楽になるかもしれません。もしくは、私はこれから下の歯を抜いてもらうから、一回屈曲した器具を使うのかな?と考えていれば、痛みなどへの恐怖が少し無くなるかもしれません。皆さんの歯医者さんに対する不安が少しでも減りますように。
次回の、しろちゃん日記ep.4は、「よく噛むことの効用」についてです。